映画『天使のいる図書館』の感想

小芝風花さん演じるちょっと不思議な図書館員。

妙に感情がなく、問いかけにまるで電子辞書のように回答をする女の子。

その彼女が、図書館にいつもやってくる老齢の女性を目に留め

その人の探し物を一緒になって探し始める。

それが思わぬ展開を生み…

麻衣ミクさんにとっては『キキ』でお馴染みの小芝さんがちょっと不思議な演技で魅せてくれるあったかい作品です。

採点…★★★★

コンピューターに芽生える感情

小芝風花さん演じるヒロインは何か人間コンピューターみたいな反応。

ちょっとズレてるところがコミカルで

でもオススメ図書をアドバイスする立場としては…マズイかも!?

でも、そんなヒロインが気にかけた老齢の女性。

ちょっとズレから始まる交流。

コンピューターのような機械的な会話の裏には

きっとあったかい心があって

それを閉じ込めるしかなかった悲しい出来事があったんだな。

ヒロインと彼女のおばあちゃんとのエピソードがしっかり描かれていたら

ヒロインの特色の謎が解けて、ヒロインへの感情移入が出来たのかも。

でも図書館にとっては、勤める人が主役なのではなくて

来館してくれる人が主役。

香川京子さん演じる老齢の女性が持つ写真の意味が

少しずつ分かるようになるにつれて物語が深まっていく。

そんな展開がとても心地よいものでした。

その中で、人間コンピューターのようなヒロインの心に

なにがしかの感情が植え付けられていく…

それは深層の部分ではちゃんと備わっていたものなんだけど

心を閉ざしてしまったヒロインにはもう一度、コンピューターのメモリーに記録しておかないといけない大切なもの。

それがいつしか、記憶の封印の扉の向こうと結びついた時

本物の“図書館の天使”になれるのかなと。

コンピューターのままの心でも、これだけの優しさを持っているんだから…

小芝風花さんの演技がとても面白かった。

機械的な喋り方や行動をするという演技が新鮮で面白いな〜と見てました。

こんなにブレずに演技し切ってみせたのが鑑賞した収穫かな〜と。

以上です。