【詩】誰でもよかった。

こころの隙間を縫いあわせてゆくみたいに

継ぎ接ぎだらけの身体を掻き抱いてみても

なにも変わることなんて存在しなかった

たったひとりで閑寂に身を委ねるばかりで

なにごともなく無為に無益に時間はすぎる

それゆえに求めてしまったのが罪だった

結局の所はすべてが単純明快だったのだ

ひとの温もりがほしくてたまらなくて

それなのに誰からも愛されることがなくて

孤独ばかりが僕の深い部分に巣食っていた

ほつれて破けてゆくこころの縫い目は

どんな頑丈な縫い糸でも結べないのだろう

誰かどうか僕のことを愛してくれないか

ただそれだけのことでかまわないのだから

ほんの少しだけでも別によいのだから

僕へと慈悲のこころを持って接してくれ

僕が願うことはただそれだけだというのに

夢の消えた毎日という現実が押し潰すのだ

どうしても叶わない夢すらも消え失せて

画面越しに見つめていた箱庭の世界の中に

僕を見つめてくれるひとの存在を欲した

そんなものを願ったって叶いやしないのに

始めからなにも持っていないと知るだけで

余計に虚しさの周波数が増してゆくだけだ

だから僕は声を大きく荒げて叫びたかった

愛されたいという唯一無二の魂の慟哭を

どこかにいるはずの誰かに届けたかった

もはや叶うことがなくてもどうでもいい

求めたことが罪なら下されるのは罰だから

誰でもいいからこの末路を見届けてくれ