「運の悪さ」の改善には コミュニケーションの工夫ができる

秋山進:プリンシプル・コンサルティング・グループ株式会社 代表取締役

 仕事はしっかりとできるのに運の悪い人を、このままにしておくのは本当にもったいない。実は少し言い方を変えるだけで周りとの関係はずいぶん変わる。

「○○の問題がある」を、「○○には、もう少し改善できる余地がある」に。

「○○の原因はだれだれだ」ではなく、「○○の際には、予期せぬ状況の変化があったため、現場の対応だけでは解決できない状況にあったと思われるのですが、これからは…」

 といったように、問題から機会へ、ミクロからマクロへ、過去から未来へ、視点と言い方を変えるだけでも周りの受け止め方はずいぶん違う。上司や周囲に言い方の指導をしてくれる人がいれば救われるのだが、その機会に恵まれないと、サラリーマンとしては厳しくなってしまう。

 言い方を変えることを、生き方そのものの変節ととらえる向きもあろうが、周りから受け入れられ、組織的かつ建設的な改善につなげたいという結果志向に立って考えてみれば、言葉を少し言い変えることなど、あまり大したことではない。

 もともと人は「言われた内容そのもの」に怒りを覚えることはまずない。「言い方が悪い」ために、感情を逆なでされるだけなのだ。何を言うか、What to sayではなく、どのように言うか、How to sayがすべてといっても過言ではないのだ。