歯の治療を面倒に思ってられないほどの大穴に少しは不安になる

読売新聞の編集手記に載ってた、金田一春彦さんの初恋のハナシに感動してしまった。

高校に進学した金田一青年が、道ですれ違い様に笑顔で軽く挨拶してくれた少女に魂が飛ぶような気持ちになり、彼女の家に恋文を投函する。

けど、帰ってきたのは彼女の父親からの手紙。

曰く、娘は女学校に入ったばかりだし君も進学したからには勉学にキッチリ励みなさい、という、当時の感覚からしたら当然とも思われる真っ当な返事。あの頃は、女性教育は言わずもがな、男性だって高等教育を受けるからには社会的な責任がそれなりに発生する時代だったと思うから。

で、ひとまずのおしまい。

でも単なる失恋ハナシで、終わりではありません。

幾年たちまして、金田一君は徴兵されて発つことになりました。その見送りの中には彼女の姿。

彼に想われていたことすら知らない彼女は、父に命じられて来たらしい。

そして二人が実際に言葉を交わすのは更に三十年以上あと。

こんなカンジです。

誌面一読のウロ覚えだからちょっと怪しいですが。

ちなみに、彼女は先日百歳で亡くなられた童謡の有名人らしい。

記事は金田一先生本人の本からの引用みたいだから、鵜呑みにはできないけど、なかなかモエます。

たまに、断片的なハナシから勝手に妄想を膨らませてお腹一杯になるときがあります。

最初から錯覚と分かっているから無害。